G検定まで、あと何語?

生成AIパスポートの勉強をしていると、いつか気になります。これは次に何かつながるのか、と。

よく名前が挙がるのがG検定です。でも、こちらが入門であちらが本格、といった説明を読んでも、 自分がいま覚えていることが次にどれだけ役に立つのかは、結局わかりません。 そこで、調べるかわりに測ってみました。

どれだけ持って行けるのか、測りました

G検定を主催する日本ディープラーニング協会(JDLA)は、出題範囲を「シラバス」として公開しています。 そこに並んでいる出題キーワードを、一語ずつに分けて数えると497語。 これを、当サイトの全321問の言葉(問題文・選択肢・解説・誤答の説明)と、 機械で一つずつ突き合わせました。

結果は、497語のうち82語(16%)。 数字だけ見ると小さく感じます。ただ、大事なのは全体ではなく、どこが重なってどこが重ならないかが、はっきり分かれていたことでした。

法律は地続き、技術はほとんど新しい

G検定のシラバスは、大きく【技術分野】と【法律・倫理分野】に分かれています。 この2つで、重なりがまったく違いました。

一行でいうと、法律の橋は太く、技術の橋は細い。 パスポートで法律まわりを覚えた人は、その部分をかなりそのまま持って行けます。 いっぽう技術は、パスポートが「何ができるか」を扱うのに対して、 G検定は「どういう仕組みで動くか」を扱うので、覚え直しに近い部分が多くなります。

新しく学ぶことになるもの

G検定のシラバスは、10の章、全部で55の節に分かれています。 そのうち20の節は、当サイトの全問に一語も登場しません。 つまりそこが、まるごと新しく学ぶ範囲です。技術分野では、たとえばこういう節があります。

画像認識のモデル名がずらりと並ぶ節や、活性化関数・誤差関数といったニューラルネットワークの部品、 探索・推論といった生成AI以前からのAIの話が、ここに入ります。 パスポートの勉強では出てこなかった顔ぶれです。

この数字の作り方と、限界

照合したのは、JDLAが公開しているシラバス(日本ディープラーニング協会「G検定 試験出題範囲(シラバス 2024)」第1.4版)の出題キーワードと、 当サイトの全問のテキストです。表記の揺れ(かっこ書きや大文字小文字、全角半角)をそろえたうえで、 その語が問題・選択肢・解説・誤答の説明のどこかに現れるかを数えました。 問題を追加したぶんは、この数字が自動で計算し直されます。 これは機械での単純な文字列一致なので、無関係な文脈でたまたま同じ語が使われている場合も 1件として数えてしまうことがあります(率は実際よりわずかに高めに出ることがある、という前提で読んでください)。

限界も書いておきます。ここで測ったのは「その言葉に触れたことがあるか」であって、 「解けるか」ではありません。 同じ言葉でも、パスポートは意味を知っていれば答えられる問い方が多く、 G検定はもう一段踏み込んだ理解を求めてきます。 重なっている82語も、そのまま得点になるわけではなく、ゼロから覚えるより楽になる、という意味の数字だと考えてください。 合否を約束するものではありません。

数え方についても、正直に書いておきます。上の497語は、 シラバスに並ぶ言葉を当サイトが一語ずつに分けて数えたもので、 公式が「497語」と発表しているわけではありません (元の表は「隠れ層・入力層・出力層」のように、複数の語をひとまとめに載せている箇所があります)。 分け方が変われば数語ぶんは前後します。 また、シラバスが改訂されたときは、こちらで読み直して入れ替える必要があります。 いま使っているのは第1.4版です。

資格には、性格の違いがあります

次を選ぶときに、意外と見落とされがちなことがあります。 それは誰が出している資格なのかです。

生成AIパスポートは一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)、G検定は一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)と、 どちらも業界団体が主催しています。プロンプトエンジニアリングの分野にも、 一般社団法人日本プロンプトエンジニアリング協会による 「Prompt Engineering Professional(PEP)検定」があり、2025年4月に始まりました。 全国のテストセンターで受けられる形式で、出題は生成AIの基礎、大規模言語モデル、 プロンプトの技法、ツールの活用、実務での応用、モデルのカスタマイズ、 倫理・リスク・法律の7分野とされています。

いっぽう、名前のよく似た検定が民間企業から出ていることもあります。 良し悪しの話ではありませんが、受験料や出題範囲が公開されているか誰が運営しているかは、申し込む前に自分の目で確かめる価値があります。 当サイトも、公式に書かれていない数字は載せない方針でいます (PEP検定の受験料や問題数は、公式に記載が見つからないため、ここには書いていません)。

どういう順番で進むか

パスポートの次にG検定を置くと、法律と契約という地続きの部分を足場にして、 技術や倫理・ガバナンスという新しい斜面を登る形になります (倫理・ガバナンスの章は「法律・倫理分野」の中でも重なりが薄く、新しく学ぶ側です)。 逆にプロンプトの実技を深めたいなら、パスポートの第5章がそのまま続きになります。 どちらが正解ということはなく、自分の仕事でどちらが要るかで決まります。

本を買うなら、上の章別の数字がそのまま選ぶ基準になります。 量が多い章と、馴染みがない章では、要る本が変わるためです。 その物差しで4冊を並べたページを用意しました ——G検定の本、どれが自分に要るのか

このサイトの運営者も、いま同じ順番を歩いているところです。 進んだら、ここに書き足していきます。

まずは、目の前の321問から。章ごとの演習60分の模試も、ぜんぶ無料で置いてあります。

G検定・PEP検定の情報は、それぞれの主催団体が公開している内容にもとづいています。 試験日程・受験料・出題範囲は変わることがあるため、申し込む前に必ず各主催団体の公式サイトでご確認ください。 当サイトは、生成AIパスポート試験の学習を支援する非公式のサイトです。 ここで取り上げた日本ディープラーニング協会・日本プロンプトエンジニアリング協会とも、関係はありません。

最終更新:(運営:Meritorious)